わたしの学校経営
学校教育の透明性と意識改革
「内外教育 2006年5月26日発行 時事通信社 記載」
本校は、県都・鹿児島市の北部に位置し、東に錦江湾、桜島を望み、城山の懐に抱かれて、近代日本の夜明けに尽力した二大巨星、西郷隆盛、大久保利通など、国家有為の数多くの先人たちをはぐぐみ、発展した「郷中教育」発祥の地である。
校区には、市役所をはじめとして、国や県の行政機関が集中しているほか、博物館、美術館、図書館、文化センター、県民交流センターなどの教育文化施設が隣接している。
数多くの教育的・歴史的風土が地域社会に根付き、人々の生活や意識の中に、大きな礎として存在する中で、保護者や地域の絶大なる期待に対して積極的に応えていこうとする教職員の体制作りに努めているところである。本校は、現在、9学級、250人程度の規模で推移している。
「プロ」としての自覚と誇りを
まず二つの新しい制度の導入について述べたい。一つは学校評議委員会である。本校では、学力の定着度、進路情報、教職員の研修、学校評価、生徒指導、保健指導など、多面的に学校情報を提供し、それらに対する6人の委員からの助言や意見の聴取に努めている。
次が新たな教職員評価システム。2006年度から本県では、新たな教職員評価システムを本格実施する。自己申告票の記入に際して、教育目標の具現化、自己課題を明確にするなど、学校経営に対する参画意識の高揚が見られた。
次に学校教育の充実について説明したい。
これまで、36年間の教職生活を振り返り、中学校教育の特徴である教科の専門性を十分発揮した、中学校らしい学校の創造に力点を置き、教科の時間が充実し、学習した内容が、校内随所に見られるなど、中学校の特色が生きる学校づくりに努めたいと考えている。
そして学校教育の透明性の確保のため、@学年・学級だよりの定期的な発行A学校評議委員会、PTA諸会合での学校情報の提供B基礎・基本定着度調査、標準学力検査と結果の公表C学校評価における外部評価の導入と結果の公表D授業等学習活動の積極的公開(授業参観年6回)に取り組んでいる。
また、教科指導の改善・充実では、各教員に教科指導の「プロ」としての自覚と誇りを意識させ、日ごろから、教科に対する研究と、授業の工夫を中心とした校内研修など、実践的な活動に取り組んでいる。そして教科指導のための全教科の共通認識として、▽各教科の基本的学習過程の定着(課題解決型)▽板書の構造化−目標や課題の明示▽重点整理のための「用語集」の作成−に努めている。
一方、研究授業への積極的取り組みでは、2005年度は、17人中13人が研究授業を実施した。
各自、年1回以上の研究授業を実施し、各教科の指導力向上と、プロ教師としての自覚をさらに高めたいと考えている。
生徒指導力・学級経営力の向上では、自らの人間性を磨くため、▽読書の促進・ボランティア活動の実践▽一人一研究「長田塾」の実践……に取り組んでいる。「根無し草」にならないために校区の先人、歴史、文化について研究する「長田塾」をさらに進めたいと思う。
このほか、@「生徒の前に立つ」ことの自覚−服装・姿勢・言動は「生徒の手本となれ」A道徳指導の充実−「副読本」の活用・道徳授業の全クラス公開(11月)B「キャリア教育」の充実−職場体験学習の実施−を進め、学校環境の改善では「教師自らの実践を」を念頭に、▽チリ一つない学校環境、「ホウキの目」を通す▽生徒会による「あいさつ運動」「ボランティア清掃」への参加▽「英語の日」イングリッシュデーへの取り組み−を進めている。