T 研究の概要
1 研究主題
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め ざ す 児 童 像 |
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到達目標 |
かしこく(知) よく考え進んで学ぶ子
<音読・計算の学校> |
やさしく(徳) 思いやりのある やさしい子
<あいさつの学校> |
たくましく やりぬく(体・意) 健康でたくましい子 粘り強く最後まで やりぬく子 <かけ足の学校> |
【研究主題】
2 主題設定の理由
(1) 社会の要請から
人々を取り巻く環境がこれまで以上に急速に変化していくことが予想されるこれからの時代を生き抜くためには,子どもたちが基礎・基本を確実に身につけ,それを基に自分で課題を見つけ,自ら学び,自ら考え,主体的に判断・行動し,よりよく問題解決する能力や豊かな人間性,健康と体力などの「生きる力」を身につける必要がある。とりわけ,「心の教育」の充実と「確かな学力」の向上は重要なポイントであり,学校教育における大きな課題となっている。
また,少子化・核家族化などにより家庭や家族の在り方が変容し,「読む力」,「聞く力」,そして語彙力を養う上で大きな役割を果たす読書や読み聞かせが,家庭の中で減少してきている。それに伴い,子どもたちの確かな学力向上の根幹となる国語力は低下している。2003年国際学習到達度調査においては,読解力の低下が浮き彫りになった。さらには,自分の感情をうまく言葉で表現できないことを子ども自身がもどかしく感じ,それが「むかつく」「キレる」などの感情や行動を引き起こしていることも指摘されている。
つまり,基礎・基本の確実な定着のためには,国語の重要性やその役割を踏まえて,一人一人がこれまで以上に国語力を高めていくことが必要となる。国語科の学習は,全ての教科を支える基盤でもあり,国語力の向上は,「確かな学力」の向上につながると考えられる。中でも,「読む力」の向上は,全ての教科の基礎学力を定着させる上で不可欠であると考えられる。
(2) 本校及び子どもの実態から
本校は,1年,2年,3・4年,5・6年生,特殊学級の5学級からなる小規模校である。少人数・複式学級における利点は,子ども一人一人の見方,考え方,変容をとらえやすいこと,個々の考えが大事にされること,子どもの実態に応じたきめ細かな指導ができること,などがあげられる。さらに,異学年がともに学ぶことで,上学年の子どもが下学年の子どもの援助をして互いに学び合いながら学習を進めることもできるというよさもある。
しかし,少人数であるがゆえに,多様な考えや意見が出にくい,一人の子どもの見方や考え方
に左右される,人前で自信を持って話すことを苦手にしている子どもが多いといった課題も見られる。
また,本校では,毎年1月にCRTを実施し,子どもの学力の実態について把握しているが,
学年差・個人差も見られる。国語の領域別に見ると,「話すこと・聞くこと」と「言語事項」の得点率は全国の得点率を上回っている学年が多いものの,「書くこと」「読むこと」についての得点率は低く,全国の得点率を下回っている学年が多い。特に「読むこと」の得点率については,全国との差が大きく,上回っている学年についても,それほど全国と差異はない。他教科の学習においても,子どもたちの中で,問題の意味をとらえられない,文章の内容を理解できない子どもが多い。
3 研究主題について
(1) 「個を生かす」基本的な考え方
基本の考えは,めまぐるしく変化する社会において養わなければならない主体的,創造的に生
きる資質や能力,つまり「生きる力」を育成することである。そのためには,自ら学ぶ意欲を持
ち,主体的で創造的な学習の仕方を身につけ,新たな発想や行為を生み出すもとになる論理的な
思考力,創造力,直観力を育てる必要がある。
このような力を育てるには,子ども一人一人が課題に対して興味・関心を持って関わるように
するとともに,一人一人の考えや発想を大切にした授業を展開していくことが重要である。それ
により,子どもたちの学習に対する意欲が増し,基礎学力の向上を図ることができると考える。
その子なりの思いを生かすために,一人一人がいろいろなことにじっくりと関わり,それぞれ
が感じ,考え,試みたことが学習活動の中で生かされるようにすること,これが「個を生かす」
ことの基本と考える。
(2) 「一人一人の確かな読む力の向上を目指して」について
本校では,「音読・黙読・速読」ができることと「読み取る力」は,密接に関わり合いながら身
についてくる力と考える。まずは,「音読・黙読・速読」ができるようになることが「読み取る力」
を養う上で必要なことであり,文字や文章をすらすらと読めるようになることで内容の理解も深
まると考える。また,「読み取る力」が身につくことによって,「音読」の仕方が変容したり,「黙
読」する力,「速読」する力がより高まっていったりするものと考える。
さらに「読む力」には,日常の中で読書を継続する生活を営む力(読書力)や,言葉に興味を
持ったり,言葉を知ったり使ったりする力(語彙力)も含まれると考える。
この「読む力」については,子ども一人一人に違いがあり,個人差に応じた指導を行うことで
「読む力」が向上していくものと考える。
「読む力」の構造図
(3) 研究の仮説
【仮説1】
【仮説2】
(4) 研究の内容
ア 視点1「子どもの実態に応じた支援・指導・評価の工夫」
(ア) ワークシートの工夫
(イ) 「読み取る力」の指導における研究
(ウ) 評価方法の工夫
(エ) ガイド学習の改善
イ 視点2 「授業で学んだことを生かす場の工夫」
(ア) パワーアップタイムの充実
(イ) 「音読カード」の利用,音読タイム・音読放送の実践
ウ 視点3 「読みに関する環境の充実」
(ア) 教室設営や廊下設営等の充実,子どもの読書量調べ
(イ) 生活リズムチェックの実践
(5) 研究計画(研究授業研修)
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年次 |
月 日 |
学 年 |
教 材 名 |
主な研究内容 |
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1年次 |
6月 6日 |
2年 |
「スイミー」 |
・ワークシート ・「読み取る力」の指導法 ・ガイド学習 ・学習過程 ・学習の躾(学習用具の置き方,発表話型) |
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6月29日 |
3・4年 |
3年「三年とうげ」 4年「白いぼうし」 |
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9月27日 |
5・6年 |
5年「サクラソウとトラマルハナバチ」 6年「生き物はつながりの中に」 |
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10月24日 |
1年 |
「くじらぐも」 |
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11月28日 |
あおぞら学級 |
「ことばをつないで」 |
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2年次 |
6月 5日 |
2年 |
「スイミー」 |
・ワークシート ・「読み取る力」の指導法 ・評価(評価規準,評価方法の工夫) ・ガイド学習の改善
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9月25日 |
1年 |
「くじらぐも」 |
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11月 8日 |
5・6年 |
5年「わらぐつの中の神様」 6年「やまなし」 |
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11月27日 |
あおぞら学級 |
「にじいろのさかな」 |
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2月 9日 |
3・4年 |
3年「モチモチの木」 4年「ごんぎつね」 |
※ 2年次は,教材を物語文に絞って研究を深めることにした。
U 研究の実際
1 仮説1について
(1) ワークシートの工夫
子どもの確かな読み取りを支援するため,そして,複式学級におけるガイド学習をより効果的に進めるために,ワークシートを使った学習を行った。ワークシートの内容も子ども一人一人の実態に応じたものを準備したことから,子どもがこれまで以上に意欲的に学習するようになった。
また,授業前に教師がワークシートの内容を吟味し,子どもに確かな「読み取る力」をつけさせることを重視したことから,子どもに授業のねらいに即した読みの力がついてきている。

【通常のワークシート】 【個の実態に応じたワークシート】
(2) 「読み取る力」の指導における研究
子どもに確かな「読み取る力」をつけさせるためには,教師の指導方法も常に改善していかなくてはならない。子どもの読み取りをより確かなものにしていくために次のような指導を行った。
ア ヒントカードの活用
子どもがワークシートを使って一人で読み取りをしていく過程で,教師がヒントカードを予め準備しておき,読み取りに困っている子どもに与えた。子どもはヒントをもとに,意欲的に学習に取り組むようになり,読み取りの力が高まってきた。


【ヒントカードの例】 【ヒントカードを用いての学習】
【ヒントカード作成の視点】
・読み取りの中でキーワードとなる語句が含まれている文章に気づかせる。
・ワークシートの問題との関連を図り,読み取りの中での手助けになるようにする。
イ 蛍光ペンの活用
読み取りをしていく中で,文章の中のキーセンテンスを探し出し,読み取りを深めていくことは
大切である。キーセンテンスを意識させ,より深く内容を読み取らせるために,教科書に線を引く
際,蛍光ペンを活用した。
これにより,子どもが文章をより深く読み取ろうとするようになったり,子どもの学習意欲が高
まったりするなどの効果が出てきた。
【実践例:6年生 「やまなし」の学習】
教材「やまなし」は,二枚の幻灯から比喩表現や擬声語・擬態語,美しい言葉のリズムなどを手がかりに,場面の様子を確かに,豊かに思い描かせることができる。言葉を手がかりに読む楽しさを味わわせるには,大変適した作品である。比喩や擬声語・擬態語,美しい言葉のリズムなどの表現に着目させながら,「五月」と「十二月」の場面の様子を想像させ,文章表現を対比させるために,2色の蛍光ペンを準備した。明るく楽しいイメージの文章(語句)には暖色(橙色)で,不安や恐怖のイメージの文章(語句)には寒色(青色)で線を引かせ,それぞれの対比を明確にしながら読ませた。
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【蛍光ペンを使ってサイドラインを引いた教科書】 【蛍光ペンを用いての学習】
(3) 評価方法の工夫
ア 評価規準例の作成
子どもの到達状況を正確に把握するためには,教師が明確な評価規準をもっていなくてはならない。単元全体でどのような力をつけていくのか,1単位時間の授業でどのような力を重点的につけていくのかを明らかにして授業を構成することは重要なことである。
そこで,本校の子どもの実態に合わせて,各学年の物語教材における評価規準例を作成し,教師
間で共通理解を図ることにした。
学習指導の中で,教師が評価を行う場面を明確にし,評価の視点を絞って評価を行ったことから,子ども一人一人の学習内容の到達状況を把握しやすくなった。
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【評価規準例 6年 「やまなし」 ※ 資料参照】
イ 自己評価の工夫
子ども一人一人が自分の学習を振り返り,自己評価を行いやすくするために,ワークシートに自
己評価欄を設けた。評価項目を,1単位時間の目標に照らし合わせ,毎回変えていったことから,
子どもがその時間の自分の学習を振り返ることができると同時に,次時の学習の意欲づけにもなり,
子どもの学習に対する意識が高まってきた。
また,ワークシートは,授業後,必ず教師が再度見直し,教師の称賛・評価を記すようにした
り,
評価規準に照らし合わせた評価を行う際の資料にしたりしている。
【自己評価と教師の見届け】 【ワークシート例(6年生「やまなし」の授業より)】
(4) ガイド学習の改善
第3・4学年,第5・6学年が複式学級である本校においては,ガイド学習をより効果的に展開
していくことが必要である。その中でも,ガイドの育成,ガイドによる間接学習の充実は,複式学
級の授業を構成していく中で特に重要なことである。
そのために,本校独自の学習の進め方やガイド話型を作成し,ガイド学習の改善を図った。
【ガイド学習の改善の視点】
○ 本校独自の学習の進め方(流れ)の確立
これまで,複式学級の担任になった教師が,それぞれの学習の進め方でガイド学習を行っていたため,子どもたちの進級に伴い,学習の進め方に違いが出てきて,ガイド学習が深まりにくいことがあった。そこで,本校独自の学習の進め方(ふりかえる→つかむ→見通す→調べる→深める→まとめる)を研究し,統一することでガイド学習の段階的指導を行えるようにした。
○ ガイド話型の作成
ガイドの基本的な話型を示すことで,ガイド学習をより効果的に,能率的に進めさせるようにした。ガイド話型についても,本校独自のものに統一したことから,子どもたちが戸惑うことなくガイドを行えるようになってきた。
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ガイド学習の進め方(国語)
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流れ |
主 な 学 習 活 動 |
ガ イ ド 学 習 の 進 め 方 |
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ふりかえる |
1 前時の学習をふりかえる。 |
1 前の時間は,どんな学習をしましたか。 2 前の時間学習した○ページから○ページを読みましょう。 |
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つ か む |
2 めあてを確かめる。 ○ 学習範囲を読む。 (学習計画表) ○ めあてをワークシート(ノート)に書く。 |
1 学習計画表を見てください。きょうは,○○○の学習です。 2 ○ページから○ページを読みましょう。 ・一人読み,指名読み 3 今日のめあては,○○○です。ワークシート(ノート)にかいてください。 |
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見通す |
3 学習の順序や方法を確かめる。 |
1 今日の学習の順序や方法を確かめます。
1○○○ 2△△△ 3◇◇◇ ・・・・ |
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調 べ る |
4 一人で調べる。 ○ もう一回読んだり,教科書に線を引いたりする。 ○ 読み取ったことをワークシートやノートに書く。 |
1 一人調べをはじめてください。 2 一人調べは,○時△分までです。 3 一人調べがおわったら,知らせてください。 【一人調べが終わった人には,まだ終わっていない人の手助けをさせる。】 |
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深 め る |
5 ガイドを中心に,みんなで学習したことを確かめる。 ○ お互いの考えを出し合う。 ○ それぞれの考えを高め合う。 |
1 えんぴつをおいてください。 2 自分の考えを発表してください。 3 ○○くん(さん)の考えは,どうですか。 4 みんなの考えをまとめると○○○となりますが,このようなまとめかたでいいですか。 |
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ま と め る |
6 学習して分かったことをまとめる。 ○ 赤わくで大切なことを囲む。 7 次時の学習について知る。(学習計画表) |
1 分かったことをワークシート(ノート)にまとめてください。(黒板に書かれた大事なことをまとめてください。) 2 今日,学習したところを読んでください。 3 おわったら,じこひょうかをしてください。 4 学習計画表を見てください。つぎの時間は,○○○の学習です。 |
2 仮説2について
(1) パワーアップタイムの充実
毎週火曜日の朝の活動の時間を「パワーアップタイム」(30分間)として位置づけ,各学年に
応じた学力の定着が図れるよう取り組んでいる。
ア 指導にあたって
学級全員が同じ教科に取り組み,指導には校長,教頭,養護教諭も加わっている。基本的にT・
T指導を中心に行い,個別指導を必要とする子どもへの指導もこの時間に行っている。
イ 問題内容について
基本問題,復習問題,発展問題を準備し,個の実態に応じて取り組ませている。また,個人カ
ルテ,個人ファイルを作り,結果や課題の累積,分析を行っている。
個に応じた指導と,複数の指導者による声かけ, 見届けができるため,子ども一人一人の力を
伸ばす大切な時間となっている。


【パワーアップタイムの様子】 【パワーアップタイムの問題例(6年)】
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(2) 「音読カード」の利用,音読タイム・音読放送の実践
ア 「音読カード」の利用
全校で同じ形式の「音読カード」を月ごとに作成し,家庭と連携して音
読練習・読書の習慣化を図った。家族に読むのを聞いてもらい,がんば
りを認められることで,読む意欲も増してきている。家庭と学校との毎
日のカードのやり取りで,担任も毎日子どもの実態に応じた指導をする
ことができる。
イ 音読タイム 【音読カード】
毎日,朝の10分間,朝の会の前に実践している。すらすら読めるよ
うになるとがんばりシールや合格シールで努力を認め,称賛した。毎日
の実践で,言葉が明瞭になり,間の取り方,読みの強弱まで工夫する子
どもが見られるようになってきている。
ウ 音読がんばり賞
1か月に1回音読・読書をがんばった子どもを全体の場で表彰してい
る。がんばった達成感を味わい,次への意欲と目標につながっている。
【音読がんばり賞】
エ 音読放送
週2回,火,木曜日の給食時間に実施している。国語の教科書や日記,図書室の本など,予約し
た子どもが発表したいものを音読している。最初は,一人ずつの音読であったが,子どもたちの
要望から,複数でも音読をするようになり,役割読みをする子どもも出てきている。

今では担当教師の指導のもと,子どもたちが主体的に運営を行っている。
【音読放送の予約】 【音読放送の様子】
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(3) 読みに関する環境の充実
ア 年間読書目標冊数の設定
4月に子どもが読書目標冊数をカードに書き,司書補が本校の
図書室前に掲示している。
また,子どもは月末に担任から自分がその月に読んだ本の冊数
を教えてもらう。担任はこれをもとにして,個に応じて読書の勧
めと本の選定の仕方のアドバイスをする。
イ 読書のしずく(6月)と読書の木(10月)の掲示
子どもが読書に関心を持ち,じっくり読書ができるように年に2回
(6月と10月)行っている。 【読書目標冊数の掲示】
簡単な内容の紹介と感想を書いたカー
ドが増えるたびに読書への意欲が増して
きている。また,他の本を知ることで,
読む本のジャンルにも広がりを見せてい
る。
ウ その他
(ア) 本の紹介コーナーの設置(図書室)
(新刊・お勧めの本・季節や行事にまつわる本等)
(イ) 校内読書旬間(年2回)の設定
(ウ) 「お誘い」カードの配付(読書が好きになるための個別の手立て)
(エ) 読み聞かせ隊「お話かめさん」,職員,図書委員会の子どもによる本の読み聞かせと紙芝居・
パネルシアターの実践
(オ) 国語科コーナーの設置


【12月のお勧めの本のコーナー】 【「お誘い」カード】


【図書委員会によるパネルシアター】 【国語科コーナー(5・6年)】


V 成果と課題
1 仮説1について
(1) 成果
ア 授業で使うワークシートを工夫したり,「読み取る力」の指導を工夫したりしたことで,子
どもの学習に対する意欲や関心が高くなり,「読み取る力」も向上してきた。
イ 本校独自の評価規準の作成や子どもの自己評価を取り入れたことで,教師がより授業のポイ
ントを絞りやすくなったり,子どもが意欲的に活動したりするようになった。
ウ 学校全体でガイド学習についての共通理解を図り,発達段階に応じたガイドの育成やガイド
学習を展開したことから,ガイド学習が効果的に行われるようになるとともに,学習に深ま
りが見られるようになってきた。
【アンケートの結果】



(2) 課題
ア 本校独自の評価規準が,物語教材については出来上がっているが,その他の内容については,
作成中である。他の指導内容についても作成する必要がある。
イ ワークシートを使って授業を行ってきたが,使用したワークシートの更なる改良と物語教材以
外のワークシートの作成,保存が必要である。
ウ ガイド学習において,ガイドを中心にした話し合い活動が十分に行われるまで高まっていない
ので,子どもたちがお互いに意見を出し合い,高め合える授業作りに取り組んでいく必要がある。
また,ガイドと教師の打ち合わせの時間の確保も考えていく必要がある。
2 仮説2について
(1) 成果
ア パワーアップタイムや音読タイム・音読放送の実践,「音読カード」の活用によって,子どもた
ちの「読む力」における「音読・黙読・速読する力」や「語彙力」が高まってきた。
イ 読みに関する環境を充実したことから,子どもたちの「読書力」が向上し,本に親しむ子ども
が増え,「読む力」が高まってきた。
ウ 生活リズムチェックを実践したことから,子どもや保護者が生活リズムに関心を持つようにな
ってきた。
【アンケートの結果】


(2) 課題
ア 音読の好き嫌いについて,二極化現象が生じてきているので,個に応じた音読の練習方法を工夫
して,音読の楽しさを味わわせる活動を考える必要がある。
イ 生活リズムチェックで明らかになった問題点を,家庭と連携しながら個別指導していく必要があ
る。